せっぱり。

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昔話-思い出の川は死んだ-②

気が向いたので続き
その川は、当時結構な釣り人が訪れていて、それでもそれなりの型、数が釣れるもんだから「気軽に行ける渓流」みたいな感じで。

指標生物であるマゴタロウムシとヒルが同居する、このあたりにはありがちな川。
しかし、上流部は結構良い渓相で谷深く大物の話も良く聞いていた。

ドロッペン山女魚以降、年々山女魚は減っていったものの、岩魚は健在だった。

数年経っても、俺ら少年にとっては都合の良い川だったので、休日には自転車で行くのだ。
この川では渓流ルアーもそうだけど、初めてテンカラやフライをやってみた川でもあった。

色々な楽しみ方が出来たし、それに応える位の魚は居た。

当時はリリースなんて概念は誰も持ち合わせておらず、全て持ち帰り。
俺ら少年の方がまだその辺は大人より分別があった気がする。

この川は管轄漁協なんて無いから、全てが天然魚。
そして俺を含む押し寄せる釣り人。

人が人を呼び、釣り人がどっ増え、魚が目に見えて減ってしまった。

メインの流域の釣果は望めなくなってしまったので、下流部か上流部へ行くことが多くなった。

下流部には結構同級生が来ていて、同じようにルアーやってたり、餌釣りであったり。

ある時、堰堤でルアーやってたら、軽く40はあろうか、という岩魚が追ってきた。
当時は尺岩魚こそ釣ったりはしたものの、40を超える岩魚なんて見たことが無い。

絶対釣ろう!

そこに通った。

毎週日曜日はドキドキものである。

釣られてしまったんじゃないだろうか、移動しちゃったんじゃないだろうか、と。

その岩魚は左岸の落ち込みから出てくる事が多いが、岸ギリギリで食わせきれずにUターンという事が多々。

あの魚はあそこから出てくる。何とか攻められないか?と子供ながらに考えてお小遣いで買ったルアーが今でいうアイスジグ(当時はジギングWという名だった気がする)。

これで上流から落とし込んでダイレクトに狙うのだ。

その魚の存在は同級生も知っていて、土曜の半日授業の後にそこに行くと先を越されていたりした。
日曜の朝は大抵大丈夫だった。

釣られることなくそこに居続けたその岩魚。

ところがだ。

ある時から日曜日にそこで釣りが出来なくなった。
白いカローラが毎週居るのだ。

無愛想なおじさんが、腰ビクいっぱいに大から小の岩魚や山女魚を入れているのだ。
仕方ないから上流へ行ったりしていたのだが、帰りにとおりかかってもまだ釣りをしている。

そのおじさんに占拠されてから1ヶ月位。夏になる頃。久しぶりにそこに入れた。

釣られてしまったのか、あのデカイ岩魚も、小さい岩魚さえも殆ど釣れなくなっていた。

この頃から、子供心に「このままこんなに釣り人が来て、魚居なくならないものだろうか?」などと考えてたりはしたし、実際釣果は減っていたが、自転車で行ける釣り場などそんなにないので通い続けた。

そしてとうとう、川で出会う大人の釣り人たちが「魚が居なくなった」と言うのを聞くようになり、大人の釣り人がめっきり減り…

いつの間にか「時々岩魚釣れる川」になってしまっていた。

その間、川に何か変化があった訳ではない。

単純に釣り尽された。それしか考えられなかった。

魚が居なくなり、興味の対象が違う魚に移りかけていたある日、久しぶりに立派な山女魚を釣った。
大きく、紫色をしたその山女魚を最後に、その川では山女魚を見ていない。

大人になり、車を持った頃、懐かしくて下流部から最上流部まで何度か行ってみた。

岩魚はまだ居る。
でも見る影も無い…

それから数年経って思い出して行って見たりした。

やはり、そうなのだ。

きっともう戻らないのだろう。

そしてこの間、仕事の帰りに見にいってみた。

釣りをする人が丁度川から上がってきたので「どうでした?」と聞いた。

「ダーメだ、小さくて」

暫く話し込むとその方は…

「昔は沢山いたんだけどね」



という話
  1. 2011/10/07(金) 23:03:27|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:3

コメント

昔は良かったね。しかし、ウチの親父は少年時代は良かったと言う。今を生きる少年達は大きくなって、昔は良かったといえるのだろうか
  1. 2011/10/11(火) 01:06:41 |
  2. URL |
  3. シボ #eeR8Y8o6
  4. [ 編集]

今現在たったひとりのジジイによって危機にさらされている川があるのですごく心配ですv-388
今年もえげつないことやってたようですv-356
今年に限ってどういうわけか出会わなくて・・・・・。

  1. 2011/10/11(火) 12:23:25 |
  2. URL |
  3. syu #-
  4. [ 編集]

>シボ

親父さんの言い方、いいねぇe-257
俺も昔が良かったんじゃなくて、少年時代は良かったに賛成です。
未体験の事が多くて、色々な事に興味を持って、いちいち感激していた少年時代は良かった。
尺岩魚釣ったりするとホントに震えてたもんね。今じゃ「尺位だなぁ」で終わりだもんね…

今時の子供は今時なりに少年時代は良かったと思うんだと思いますよ。


syuさん>

例のジジイですかe-263
きっと、そのジジイは昔からそんな事をしてるんでしょう。
そして、そのジジイがそんな事をし続けている結果が今のその川の姿かと思います。

でも、よくよく考えてみると。

そんな事をしていても魚の再生産が繰り返される位魚が居て、誰も気にしない時代があったんですよ。
ある意味、今時の釣りは知れば知るほど、やればやるほど、そういうことが気になる不健全な時代なんだと思います。

だからといって、そのジジイがやってる事が正しいことでは決して無いんですよね。規則があって、それを守る人がいる。
だったら規則に法って、痛い目を見るべき人だと思います。

拘りを持っている人にとっては、「何者にも代え難い」ものでも、そのジジイにとってはただの雑魚。

俺の本心は違うところにありますが、正論を書いてみましたe-263

  1. 2011/10/11(火) 20:20:53 |
  2. URL |
  3. o.n.i. #-
  4. [ 編集]

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